『にほんカルタ』には46のテーマがあります。
それぞれの絵札と読み札がどのような内容か説明します。
2023年11月に『にほんカルタ』コンテストを実施しました。
その結果、「す」「ね」「ま」の3枚の新たな札が加わり、『にほんカルタ』のテーマは49になりました。
あ
お世話になった人に「ありがとう」の気持ちを言いたいです。
だからプレゼントをあげます。
夏にあげるプレゼントは「お中元」です。
冬にあげるプレゼントは「お歳暮」です。
「すみません」は、意味がたくさんあります。
「ごめんなさい」や「ありがとう」、「お願いします」の気持ちを言うこともできます。
夏は暑いので、疲れる人が多いです。
ごはんをあまり食べられない人もいます。
これは「夏ばて」です。
だから夏の「土用の丑の日」にうなぎを食べます。
うなぎを食べると元気になると言われているからです。
かみしばいは、絵が描いてある紙をぬいたり、さしたりします。
絵を見せながらいろいろな声や顔、動きをして話をつたえます。
みんなで話を楽しむよろこびがあります。
お正月に神社やお寺に行きます。
その年がよい年になるようにお祈りします。
一年で最初に行くことが初詣です。
か
火事のとき、「119」に電話して消防車を呼びます。
事故や病気のときも同じ番号で救急車を呼ぶことができます。
大人になることを「成人」といいます。
振袖やはかまなどの特別な着物やきれいな服を着てお祝いします。
スタジオで写真を撮ったり、大きなホールに集まったりすることもあります。
相撲をする人のことを力士や相撲取りなどと呼びます。
土俵という丸いリングから相手を外に出します。
相手の体を土につけることができたら勝ちです。
剣道は、剣道具をつけ、竹刀でお互いが打ったり、突いたりします。
日本の伝統的な武道文化の1つです。
剣道は体も心も強くします。
子どもたちは、お正月に特別な遊びをすることが多いです。
伝統のある遊びです。
こまがよく回るといろいろなことがうまくいきます。
たこが高くあがると元気に育ちます。
羽根つきをすると、病気や悪いことが飛んでいくと言われています。
さ
花を見ることを「お花見」といいます。
春は桜が咲きます。
みんなで桜を見ながらごはんを食べたり、飲み物を飲んだりします。
梅や桃の花を見るお花見もあります。
新幹線は、とても速い電車です。
短い時間で日本のいろいろなところに行くことができます。
安全も考えられています。
地震がおきたとき、自動で止まる技術が使われています。
家の庭や建物の前の道に水をまきます。
夏の暑い日に地面がぬれていると、涼しく感じます。
これを「打ち水」といいます。
自然のクーラーです。
日本では、女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳の秋に神社やお寺で子どもが大きくなったことを感謝し、これからも元気に育つことをお祈りして、家族みんなでお祝いします。
これが「七五三」です。
12月になったら家の中にあるいらないものを捨てて、一年のよごれをきれいにします。
12月31日の「大みそか」までに掃除をして、新しい年を気持ちよく始めます。
た
体調が悪い人に「お大事に」と言います。
「よく休んで早く治ってください」や「大きな病気にならないといいですね」の気持ちで言います。
緑茶をいれると、茶わんの中でお茶の茎が縦にまっすぐになることがあります。
これを「茶柱が立つ」といいます。
とてもめずらしいので、見たらラッキーです。
縁起がいいです。
長寿は、長く生きることです。
昔から鶴と亀は長く生きる動物だと思われています。
だから鶴と亀は長寿のしるし、シンボルです。
てぬぐいは、日本で昔から使われているタオルです。
皿や手をふいたり、頭にかぶったり、物を包んだりすることもできます。
いろいろな使い方があります。
ぬれてもすぐに乾きます。
とても便利です。
日本語の字を書くとき、線をとめること、はねること、はらうことに気をつけます。
きれいに書くことができます。
な
1月7日に「七草がゆ」を食べます。
お米に春の七草(せり、なずな、はこべら、ごぎょう、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れてつくります。
七草の力をもらい、一年健康であることを願います。
地震、津波、台風などで、山が崩れたり、川の水があふれたり、建物が倒れたりして災害は起きます。
災害はいつ起きるかわかりません。
命を守るためにいろいろな準備が必要です。
逃げるための道の確認をすることも大切です。
米の皮の粉、ぬかに塩や水、昆布などを入れて発酵させます。
ぬかどこというペーストになります。
その中に、野菜を入れてつくるのが日本のピクルス「ぬか漬け」です
家庭によって入れる野菜や材料が違います。
年賀状は、お正月に受け取るはがきです。
「いつもありがとうございます」や「今年もよろしくお願いします」という気持ちを伝える特別なはがきです。
軒下は、屋根の下です。
秋に柿をつるして乾かすと、甘くなります。
この柿は、「干し柿」です。
冬になっても食べることができます。
は
明日晴れてほしいとき、「てるてる坊主」という人形をつくってお願いします。
てるは、晴れるの意味です。
よく白い布やティッシュペーパーでつくります。
3月3日は、ひな祭りの日です。
ひな人形を飾って、子どもが健康でやさしい人に育つように祈ります。
家族や友だちが集まってごちそうを食べてお祝いします。
こたつは、電気のヒータ-がついたテーブルです。
寒くなったら使います。
テーブルに布団をかけ、その上に板をのせます。
ヒ-タ-がテーブルの裏についているので、手や足を入れるととても暖かいです。
「へ・の・へ・の・も・へ・じ」の7つのひらがなを上手に並べて書きます。
人の顔に見えます。
昔からある文字を使った絵の遊びです。
夏、ほおずきや朝顔が咲きます。
下町では、ほおずき市や朝顔市の縁日が開かれます。
縁日に行ったり、ニュースで見たりすると、夏になったことを感じます。
ま
日本の阿寒湖ではたくさんのマリモを見ることができます。
湖の中で回って育ちます。
ちょうどいい波と風の力やきれいな水が必要です。
30センチより大きいマリモもあります。
秋、緑色をしていたもみじの葉っぱの色が変わります。
葉っぱの色が変わることを「紅葉」といいます。
黄色やオレンジ、赤色になります。
紅葉した景色を見ると、秋になったことを感じます。
日本の夏は暑くて湿気があります。
「蒸し暑い」です。
うちわをあおいで風を起こします。
お祭りや花火大会などでうちわをもっている人たちも多いです。
すいか割りは、すいかを棒でたたいて割るゲームです。
海や川の近くでします。
目をかくして、ぐるぐる回ってから、すいかの近くまで歩いて行きます。
棒で割った後は、みんなで食べます。
建物をつくるためにきれいに切った木を「木材」といいます。
日本には木材を使った建物がたくさんあります。
地震で揺れても折れにくいです。
水を吸ったり、吐いたりします。
雨が多い日本にぴったりです。
や
5月5日は、こどもの日です。
布や紙に描いた鯉を空に泳がせるのがこいのぼりです。
鯉は元気で強い魚です。
子どもが立派に育つようにこいのぼりを飾ります。
夏はたくさんの町で花火大会が行われます。
夕暮れになると、見に行く人が集まります。
夜空にいろいろな色や形の花火が上がります。
700メートルより高く打ちあがる大きな花火もあります。
運動会は、いろいろなスポーツをするイベントです。
レースのとき、「ようい、どん」と言ってスタートします。
学校などで、よくします。
ら
ランドセルは、子どもが小学校で使うかばんです。
教科書やノートを入れます。
6年間、毎日、背負って学校に通います。
日本の料理をつくるときに「さしすせそ」で味をつけます。
「さ」はさとう、「し」はしお、「す」はす、「せ」はしょうゆ、「そ」はみそです。
この順番でつくると、料理がおいしくできます。
家にいなかったので、荷物を受け取ることができませんでした。
ポストに入っている不在票を見て「もう一度荷物を持ってきてください」とお願いすると再配達をしてもらえます。
電車に乗るときやお店に入るとき、レジでお金を払うとき、前にいる人の後ろに並びます。
順番を守ってマナーよく、列をつくります。
礼儀正しいです。
2012年5月、東京に高さ634メートルのタワーができました。
「東京スカイツリー®」です。
天気がいいときは、遠くの富士山も見ることができます。
わ・を・ん
「和菓子」は、日本のお菓子です。
豆や米、米の粉、木の実などを使います。
春、夏、秋、冬、その時の季節のイメージを色や形で表します。
『にほんカルタ』で遊ぶと、日本の生活や文化を知ることができます。
楽しく日本語を勉強することもできます。
日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字の3つの種類の文字があります。
1つの文の中にたくさんの種類の文字を使うことがあります。
見たときにおもしろいです。
新しい『にほんカルタ』の札
煮たり、焼いたりしてない卵を「生たまご」といいます。
日本には、しっかりと衛生管理されている卵があります。
生で食べることができます。
ごはんにかけたり、納豆にまぜたり、すき焼きにつける食べ方があります。
煮たり、蒸したりしてやわからくした大豆に、納豆菌をかけて発酵させます。
ねばりがあって、糸を引く「納豆」になります。
独特なにおいは、納豆の特徴です。
たくさん栄養があって、体にいい食べ物です
日本人は昔からお米をたくさん食べます。
日本は夏のはじめに梅雨の時期があり、雨がたくさん降ります。
そのあと、とても暑くなります。
だからお米がよく育ちます。
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